プロダクトマネージャーに求められるポータブルスキル

リテイルテックベンチャーでプロダクトマネージャーをやっているNaniwanです。

今回は、プロダクトマネジメントという文脈で役に立つポータブルスキルの話についてさせていただきます。

以前、投稿させていただいた以下の記事を事前に読んでいただけると話がスムーズに理解できるかと思います。

ポータブルスキルとは?

いきなりポータブルスキルと言われて、一体なんのことを言っているの?
と、ピンときていない方もいらっしゃると思いますので簡単に説明させていただきます。

”業種や職種が変わっても通用する「持ち運び可能な能力」が、ポータブルスキル”

厚生労働省 ポータブルスキル活用研修資料を引用
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11800000-Shokugyounouryokukaihatsukyoku/0000091180.pdf

リンクアンドモチベーションの記事では、以下の通り定義しております。

「業界や職種によらずビジネスパーソンとして求められる陳腐化しないスキル」

リンクアンドモチベーション ビジネススキル・ポータブルスキル研修
https://solution.lmi.ne.jp/hr_development/c/portableskill

上記、2つの引用で定義されているポータブルスキルの内容をみて、おおよそイメージはついたと思いますが、

ざっくりと分かりやすく述べてしまうと、「どこの会社に行っても活用できる能力」ということになります。

3つの社会人基礎力

上の記事でも述べさせていただいたのですが、ポータブルスキルには「対自分力」「対人力」「対課題力」の3つの社会人基礎力があると、「ポータブルスキル開発プログラム」でも謳われております。

そして、各々のスキルをさらに細分化すると以下の通りとなります。

対自分力

  • 決断力・・・「自分で意思決定する能力」
  • 曖昧力・・・「曖昧なことを受け入れる力」
  • 瞬発力・・・「短期間で集中的にパワーを発揮する力」
  • 冒険力・・・「危険を恐れず、難易度の高いことに挑戦できる力」
  • 忍耐力・・・「苦しみや辛さ、怒りに耐える力」
  • 規律力・・・「秩序やルールに則り毅然と物事を進めることできる力」
  • 持続力・・・「一つのことを最後までやりきる力」
      ※個人的にこれは「完遂力」とも呼びたい。
  • 慎重力・・・「注意深く落ち着いて行動ができる力」

対人力

  • 主張力・・・「周囲に対し、自分の意見を発信できる力」
  • 否定力・・・「相手の意見や行動に真摯に指摘や否定ができる力」
  • 説得力・・・「相手によく話し聞かせ、納得および態度変容させる力」
  • 傾聴力・・・「相手の立場にたち、真剣に耳を傾けることができる力」
  • 受容力・・・「相手に共感しながら、話を聞き入れることができる力」
  • 支援力・・・「相手に配慮したり、サポートを行い援助できる力」
  • 協調力・・・「集団で力を合わせて、事を為すことができる力」

対課題力

  • 試行力・・・「判断材料が少なくても試行錯誤できる力」
  • 変革力・・・「既成概念に囚われず物事を新しく変える力」
  • 機動力・・・「状況に応じて素早く行動を起こすことができる力」
  • 発想力・・・「新しくアイデアを思いついたり企画できる力」
  • 計画力・・・「ゴールに向けた綿密な計画を立案できる力」
  • 推進力・・・「物事を目的に向けて前に進めることができる力」
  • 確動力・・・「やるべき事を確実かつ正確に実行できる力」
  • 分析力・・・「物事の原因や本質を深く掘り下げて考えられる力」

上記で記載した能力がポータブルスキルという事で、組織や職種に縛られる事なく求められるということになりますが、流石に「職能に応じて求められる能力の優先度は差がある」ということは理解しておくべきだと考えます。

例えば、営業をやっている人だと相手を納得させて案件をとってくると言ったような能力が求められますので、「説得力」「傾聴力」「受容力」などのポータブルスキルが優先度高く求められてくると思います。逆にエンジニアであれば、求められた要求、スケジュールを確実に守ることが求められるので、「確動力」あたりが比較的重要になってくるのではないかと考えます。

では、「プロダクトマネージャーに求められるポータブルスキル」とはどう言ったものなのでしょうか。

プロダクダクトマネージャーに求められるポータブルスキル

プロダクトマネージャーは、「プロダクトの成功」に責任があります。

その前提において、どんな仕事を行っているのか、、それは正直企業に応じて千差万別で一概に語ることはできないというように理解しているのですが、私が現時点所属しているベンチャーでの主な業務を踏まえて、求められるポータブルスキルについて、述べたいと思います。

プロダクトマネージャーの主な仕事

プロダクトマネージャーの仕事は企業によっても異なりますし、業界の種類、プロダクトのフェーズによっても異なると思いますが、現在の私の役割で言うと、業界特化型SaaS、および1→10フェーズ(1になったばかり)の場合の仕事と理解いただければと思います。

  1. ロードマップの作成&各部署(ビジネスサイド&マーケサイド&開発サイド)への説明
  2. PRD(製品要求仕様書)の作成&開発サイドへの説明
  3. プロダクト開発の優先度付け
  4. ユーザーヒアリング
  5. Sprintplanning、Daily standup、Sprintreview、retrospectiveなどのPJM的な役割
  6. 顧客(ビジネス側、開発側)との折衝
    ※プロダクトマネージャーの仕事については、別途近日中に詳細を記事をまとめようと思います。

ロードマップの作成&各部署への説明

1〜3年単位、またそこから逆算して半年間の中長期ロードマップを作成して、各署への説明を行います。会社自体のロードマップに寄り添っているか、と言う観点でビジネスサイドと、グロースさせると言う責任の範疇でマーケットサイドにも責任があるのでそのような観点で認識が一致しているか、エンジニアサイドへは中長期の構想について理解を求めることと鼓舞する為に、説明を行います。

この中では「説得力」が求められます。それを前提として、何を伝えたいのか端的にようやくして伝える説明力(これはテクニカルスキル)が、求められます。

PRD(製品要求仕様書)の作成&開発サイドへの説明

私が所属する組織で採用しているシリコンバレー型のアジャイル開発では、プロダクトマネージャーの大事な仕事の一つとして、PRD(製品要求仕様書)の作成があります。

PRD作成の過程では、「なぜこの機能が必要なのか」と言うWhyに当たる部分を丁寧に記載する必要があり、そこに多くの時間をかけてます。この部分を記載するためには、ビジネス、マーケット、ユーザーの各視点から新たな機能を考える上で「分析力」であったり、「発想力」が求められます。

この分析力や発想力は、プロダクト開発の優先順位付けでも必要になります。

ユーザーヒアリング

プロダクトの企画を検討する上で重要なのが、想定ユーザーに対するユーザーヒアリングになります。

ヒアリングの中では、ユーザーの日々の生活であったり、1日の業務などについて伺う中で、ユーザーが「痛み」として感じる部分を我々が汲み取り、今後のプロダクト開発に役立てていくプロセスになります。

そんな中では「傾聴力(聞く力)」「質問力」が問われます。
※「質問力」についてはポータブルスキルに含めて良いとの見解。

PJM的な役割

大きな組織だと、プロダクトマネジメントとプロジェクトマネジメント(もしくは開発ディレクション)は、人ベースで役割を分けることが多いですが、今私がいる組織では、PdM(プロジェクトマネージャー)が兼任しておりました。

PjM(プロジェクトマネージャー)の役割としては、PdMが決めた要件を予定したスケジュールで、確実に遂行することが求められます。

上記のような意味では「計画力」「確動力」が、最も求められることですが、個人的な見解では、スケジュール通り進まないことがしばしばあるので、その場合は、要件やスケジュールの調整をするためにPdMを説得する(「説得力」)ことや要点を端的に伝える「要約力」が求められることもあります。

顧客(ビジネス側、開発側)との折衝

社内のステークホルダーと同様に特にクライアントワークで案件を受けた場合は、顧客との要件、スケジュールの調整をする必要があります。

そんな中で顧客が求めているスケジュールや仕様でプロダクトをローンチさせるためには、「推進力」(リーダーシップ)、「説得力」あたりが求められると思います。

まとめ

今回、プロダクトマネージャーに求められるポータブルスキルについての記事を書かせていただきました。

この後に各々のスキルをどのようにして伸ばしていくべきか、について記載させていただこうと思ったのですが、簡単に一言でまとめられるものではないな、と思いましたので、次回以降の記事で記載してきたいと思います。

次回以降もお楽しみに。

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